Slackの会話内容からNotion AIで要求事項を整理&タスク登録を自動化する方法

新年あけましておめでとうございます。2025年もよろしくお願いいたします。
2025年新年初めてのブログです。 今年は1ヶ月に一度のペースでブログを書こうかと思っています。
 
今回のブログで紹介したい内容は、僕がNOT A HOTELの現場で実際使っているTipsになります。この実装をしてから、タスク登録するのが劇的に楽になったので、オススメです!
もっとこうすると良いよ!などありましたら、お気軽にコメント残していって下さいね!
 

こんな時に使って欲しい

Notionでタスク管理をしていると、こんな経験ありませんか?
  • Slackで仕事を依頼されて、Notionにタスク登録する
  • Slackでの会話中に「これはタスクとして取り組もう」と気づく
  • 他チームからバグや不具合の報告を受ける
などなど。
Slackでのコミュニケーションを通じて課題が見えてきたとき、タスク管理ツールのNotionに登録しようとします。
ところが、タイトルだけ付けて登録したものを数日後に見返すと、「これは何だったっけ?」となってしまうことも 笑
以前は、Slackメッセージにリアクションを付けて、そのURLとメッセージだけ拾って、タスク化しておりましたが、結局はタイトルや本文などを人が修正が必要になり、かなり手間だったのですが、それをAIに助けてもらい、Notion AIがSlackのスレッド内容を分析し、タスクの概要やToDoリストを自動的に整理させると、「これは何だったっけ?」が無くなって最高です!
 
Zapierを使って、コーディング不要のノーコードで実装いたします。
 
利用するAIツールは、Notion AIもしくはChatGPTのどちらかを使って実装できます!
Notion AIを契約していない方でも、ChatGPTで代用できます。
 
Notionによるタスク管理については、以前にブログを書きましたので合わせて参考にしてください。
 
 

ざっくりこんな流れです。

Notionの絵文字でリアクションをすると発動します。
SlackのAPI経由でスレッドの内容を全て取得します。
ChatGPTを使ってタイトルを自動生成します。
Notionにタスクが追加されます。
Slackのスレッドにタスク作成完了の通知が送られます。
 
Zapier フロー図
Zapier フロー図
注意:登録するボードを3つに分割したくて、Pathを使って分岐しています。

実装例を解説します。

こんなチームの中の会話をNotionにタスク登録します!

この会話は、EnvoyというSaaSの管理者アカウントへの招待依頼に関するものです。このやり取りを例にして、インテグレーションの実装方法を説明していきます。
 
 
 
 
 

① Slack : New Reaction Addedをトリガーに設定します。

設定は の項目で、 の絵文字が押されたら発動するようにしております。
実行者も 僕の時だけ反応するようにしています。 
追加でチャンネル限定での発動を縛るために、チャンネルを指定するのも良いでしょう。
 
 

② Slackのスレッドで会話された内容を全て取得します。

Action Eventの設定は を選択。
Configureの設定は、1 のトリガーで取得した、Channel IDと、Timestampを指定します。
 
テストをすると、こんな感じに全ての会話を取得できます。
 
 

③ ChatGPT が会話内容からタイトルを命名してもらいます。

どうしてもNotionのタイトルをシュッとさせたくて、ChatGPTを噛ましてしまいました。
ChatGPTなしでもNotionがいい感じにタイトルを付けてくれたら理想的なのですが。
ページ名を後からご自身で変更する場合は、このアクションはマストではありません。
 
Eventは、 を選択してください。
Configureは、以下のプロンプトを設定しました。プロンプトはご自身の環境で微調整頂ければと思います。
に会話した内容が出力されているので、それをChatGPTに渡して、タイトルを命名してもらいます。
 
テストの実行結果はこんな感じです。出力結果を次のアクションでNotionにページ追加する時のタイトルにします。
 
 
ちなみにChatGPTにタスクの要約をさせる場合
サマリを作成させるために、ChatGPTでアクションをもう一つ追加して下さい。
同じ の Event を設定して、プロンプトは以下の通り設定します。
 
Replyに以下のように出力されるので、Notionに登録することができます。
 
ChatGPTをZapierに登録する方法については、こちらのサイトを参考にしてください。
 
 

④ Notionにデータベースにタスクを追加する

Action Eventに、 を選択し、タスク管理しているデータベースにアイテムを登録しましょう!
設定内容としては、
  • は、今回ページ追加したいデータベースを選択して下さい。
  • (ページタイトル)に、 ChatGPTの出力結果( )を設定する
  • プロパティに、 ②のアクションで取得したSlackの会話内容を設定する
他はお好みでどうぞ!
 
実行すると、このようにページが作成されています。
Zapier側の設定は以上です! 次は、Notionにページが追加された後の設定を見ましょう
 
 

⑤ Notionのデータベースのテンプレを準備する

このような AIブロックを作って、プロンプトを設定しておきましょう。
プロンプトの内容は以下の通りです。これも皆さんの方で微調整すると良いでしょう。
 
プロンプトの書き方に迷った時は、ChatGPTに相談するのがおすすめです😊
ChatGPTはAIツールのプロンプト作成が得意なので、上手に活用できます。
 
Notion AI に生成させた結果がこちらです。書いてる内容は概ね正しいです。
 

なぜNotion AIで生成を?

ChatGPTで要約させた場合と比較した、Notion AIのメリットは以下の通りです:
  • Notion AI は本文に直接書き込める
    • プロンプトを工夫することで、より豊かな表現が可能
  • Notion のテンプレートに AIブロックを追加するだけで、生成内容をカスタマイズできる
    • 情シス部門がZapierの設定を行い、現場で内容の加工が可能
    • 情シスチームの保守負担が軽減される
これらの利点を考慮し、今回はNotion AIを活用して生成しました。
 
 

どうでしたでしょうか?

Slackでの会話内容をコピペしてNotionに登録するよりも、はるかに効率的です。
会話内容が自動的に要約され、要求内容とタスクが整理されるため、作業が非常にスムーズになります。
便利だと感じませんか? AIツールを業務に自然に組み込むことで、業務改善が進んでいきます。
これまでは要求事項の整理に頭を使う必要がありましたが、このツールを使えば少ない労力で済むので素晴らしいです。
どんどんAIを活用して、より創造的で人間らしい仕事にフォーカスしていきましょう!
 
また、このブログを参考に実際に動くものを使って社内でプレゼンすることで、ステークホルダーのAI活用に対する理解がより深まると思いますので、ぜひ活用してください。
このブログが、まだAIを組織に導入できていない情シス部門の皆さんの助けとなることを願っています。
 
 

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